レポート
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報告 施工見学会「エアー鉋」(2023/9/29)  主催/CIP事業委員会

施工見学会「エアー鉋工法」の報告

CIPインテリアセミナー_2023_9_29-

 

9月29日(金)名古屋は快晴。午前8時過ぎに3台の相乗り車組7名、1名の電車組で三重県伊勢に向かって出発。まずは昼食会場の伊勢神宮おはらい町の「すし久」を目指し、高速道路を西に走り、10時半過ぎに無事全員到着。

昼食後、伊勢市から南下して山中にある施工会場に14時到着。(株)ライフの皆さんが迎えてくれた。築100年は経とうかというどっしりとした日本建築、その経年変化した外壁への施工を見せてもらった。

杉板の下見張りの茶褐色の表面が見る見る間に真新しい木の肌色に代わっていく。このエアー鉋での施工は、金属や金剛砂でのサンドブラストとは違い、吹きつけるものは木の粉である。エアーで木の表面に粉を吹き付け、古く変質した表面を薄く削り取る工法である。

難点は粉末が空中に飛散することである。街中で行う場合は養生シートなどでの密閉が必須であり、施工実施者はしっかりした防塵マスク姿が必要である。

この吹き付け作業を我々も体験させてもらった。施工そのものはそれほど難しくはない。

経年変化した色合いも悪くないので、全ての古民家をこの施工が適しているかはその都度の判断が大切だが、鉋掛けに比べ建物や建具、家具などを傷めずに目的に沿った施工が簡易にできることは大変便利だと思えた。

伊勢神宮参りやおはらい町への散策も兼ねた今回の行事、オレンジ色の夕暮れの中、東の空に上がった大きな月を見ながらの帰宅になった。(事業委員会/雨宮 記)

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